『五感にゴクゴク栄養を ♪』
UniOVOこどもの森 山永幹子です。
幼児期の記憶は本当に事実でしょうか?
推測、勘違い、
逆恨みであることも多いのです。
なぜなら、
幼児期の記憶は、それは
「怒られた瞬間から始まる」
でも、本当は?
親って、
突然怒ってるわけではないですよね。
例えば、
お子さんも大好きな場所にお出かけするから、
「オモチャ片づけて、お出かけしよう!」と声をかける。
①「そろそろ片付けてお出かけするよ。
〇〇ちゃんの大好きな〇〇へ行こうね!」」
(優しく声をかける)
②「ねえ、早くお片づけして行こうよ。」
(あれ?なんで片付けないのかなあ?)
③「もう、片づけないとお出かけできないよ。」
(ちょっぴり脅してみる)
④「いい加減にしないとお出かけやめちゃうよ?」
(完全にイライラ、完全に脅し)
⑤「もう、知りませんよ!もう行くのやめちゃうから!」ドカーン
(あっ、もう、がおー!)
お子さんには、⑤の瞬間からしか
記憶されて無いのですよね。
親御さんは、根気強く、声かけ、語りかけ、
最大限の努力をされたのに、
その結果、その後の祭りに
お子さんは、ビックリして泣いているのですよね。
実は私にも
思い当たる記憶があるのです。
遡ること半世紀・昭和の時代、
デパートの屋上へ遊びに行くのが大好きだった頃
その日曜日もデパートに行く支度をして楽しみにしていたのに
母が突然怒り出し取りやめになったのです。
私はがっかりして、
「なんて母は気分屋なんだ!」
「あり得ない!」
「あんなに楽しみにしていたのに!」
と、絶望して大泣き憤慨していたのです
でも、実際は?
きっと母が「もう出かけるよ」と言った
その声が聞こえないくらい
従姉妹達とソファーの上で
跳ねて遊んでいたのです。
悪ふざけをして、
汗だくになっていたのです。
「あっ、悪いのは私だった?」
「あっ、何も聞いてなかったのは私だった?」
大人の心で、やっと前後の関係を
推測できたのは、
実際には何十年も経って、
自分が子育てしてからでした。
その間、
私は、母は鬼のように怖い人だ。
そう信じ込んでいました。
でも、
もう一つの記憶も。
当時大好きだった
りかちゃん人形の素敵なお家も着せ替えの数々も
デパートに出かけては
買ってもらってニンマリ握りしめていたことも覚えています。
或る冬の日、炬燵でお昼寝していて、
目が覚めると、
針と糸で手縫いで、
新しい着せ替え人形の洋服が増えていたことも。
『愛されてなかった?』
そんな訳はない。
それなのに、
私は長年、母は鬼の様に怖い人だと
信じ込んで幼少期を過ごしてきたのです。
本当の愛が見える人になってね。
今、私はちびっこに
そう願い、語りかけ、接しています。
その方が、
真に幸せなのです。
あなたのお母さんが
どれほどあなたを愛し、慈しみ
あなたが熱でも出れば、
眠れないほど心配していたことを
感じられた時。
言葉にできないほどの
愛を感じられた時、
背中が暖かくなるから。
そして
どんな困難も乗り越えられる様な気がするから。
そのことを大切に
感じられる力、見える力を育みたいと
願いここに居ます。
朝、こどもの森に送って来てくれた
パパやママに
「(送ってくれて)ありがとう!」
まずはそこから。
始めています。